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導入事例

リリーヴ

医療法人康喜会 辻仲病院柏の葉

医師の専門外治療への不安が減少

課題
  • 専門分野の術後や治療中に重症化するリスクの軽減
  • 重症化した患者の早期回復
効果
  • 術後患者の重症化を未然に防ぐことが出来た
  • 医師・看護師の精神的負担が軽減

これまでの課題

当院は胃・大腸とともに骨盤内臓器全体を診療しております。
特に子宮脱・膀胱脱等の骨盤臓器脱、便秘・便失禁等の排便機能障害といった先端的治療に取り組み、その診療範囲も徐々に広がっております。手術件数も多く、術後管理も重要になってきます。多くの方は良好な経過をたどり予定通りご退院されますが、中には入院原因となった傷病とは別に他臓器に元々疾患を持たれた方もいらっしゃいます。そういう方が重症化する可能性は少なからずあり、これまでも年に数例ではありますが重症管理を要する患者様がいらっしゃいました。
もちろん重症化する可能性も考え、複数医師で治療方針は決定していきますが、集中治療を専門とする医師は常時勤務しておらず、その方針が本当に最適であるのかと言う思いはありました。とは言え当院は先にもお話しした通り、骨盤内臓器を主とする診療を行っておりますので、年に数例しかない重症症例に対して集中治療専門医を雇用すると言うのは、経営的な判断が難しいところではありました。そんな時に、当院に勤務する医師から「遠隔集中治療支援」と言うサービスを提供する会社があると聞き、一度話を聞いてみる事にしました。

病院の特色に合わせた支援

「遠隔集中治療支援」は本来ICUHCUなどに入院する患者様の生体情報を集中治療専門医が遠隔で24時間体制モニタリングし、予め治療方針を提案してくれるサービスです。当院のようなICUを持たない施設には合致しないのではと思いましたが、必要な時だけ利用するプラン、当院用にカスタマイズしたサービス形態を提案頂けました。
必要な時だけ、いつでも支援してもらえる遠隔集中治療支援は当院にとってちょうどいい形でした。

遠隔への不安

遠隔と聞くと直に患者様を診ていないのに大丈夫なのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、治療方針の提案を受けて、実際に治療にあたるのは現場の医師であり看護師です。これまで集中治療が専門ではない医師が複数で治療にあたっていた事を考えると、患者様にとっては逆により安心頂けるのではないかと思っています。

導入の効果

当院での治療を望んでくださる患者様に、より良好な予後と安心を提供したいと言う思いから、2018年の6月から遠隔集中治療支援の導入を致しましたが、実際に利用した症例はまだ1例だけです(20188月現在)。利用頻度は低いですが、サービスを導入したことで、常勤医師の専門外治療に対する不安や、万が一の時にいつでも気軽に相談が出来るという安心感は1つの導入効果だと思っています。当院のような専門病院は各々が得意分野で腕を磨き、先端的治療を患者様にご提供すべきですので、専門外の集中治療はT-ICUに任せられると言うのは身体的にも精神的にも大きなメリットです。現場の医師や看護師がストレスなく働くことも患者様に対してより良い医療を提供するためには必須ですからね。
T-ICU
とは支援サービスの導入から定期的に勉強会を開催するなど、お付き合いが続いています。先にも申し上げましたが、当院は集中治療が必要になる場面はそう多くはありませんが、専門医から最新の治療や、症例をお聞きし知識として持っておくことは医師にとっても看護師にとっても重要な事で、それが患者様へより良い医療提供、安心感にもつながるのではと思っています。
T-ICU
の事業は「遠隔」集中治療支援とは言え時折勤務する非常勤医師のような、距離を感じないサービスだと思います。

*コメント掲載時の社名「T-ICU」のまま記載しております。現在は「Vitaars」と社名を変更致しました。

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